グアテマラの見どころ 首都グアテマラシティ 1775年に地震の多いアンティグアから遷都され、グアテマラ共和国の首都。 標高1500mの高原都市。グアテマラの政治と経済の中心地。 首都グアテマラ市は海抜1,502m、年平均気温20度と快適な気候。 12月~2月は夜間冷え込むこともある。 また、3月~5月は一般に暑く日射しが強いものの、湿度が低いため過ごしやすい。 国立考古学民族博物館 古代マヤ文明の出土品が多数展示されていることで有名な、考古学ファンには外せない博物館。6つの展示スペースにカミナル・フユ、ティカル、ピエドラス・ネグラス、アバフ・タカリクなどの古代遺跡からの出土した石碑や石の彫刻などが展示されている。中でも墓所からほぼ完全な形で出土した翡翠がある「翡翠の部屋」は必見。 ポポル・ブフー博物館 フランシスコ・マロキン大学の敷地内にある、マヤ遺跡の出土品を中心に集めた博物館。スペイン入植後の美術工芸品なども展示されている。 イスチェル民族衣装博物館 フランシスコ・マロキン大学の敷地内にある、先住民族の伝統衣装を集めた博物館。スペイン人入植前のマヤの織物や、入植後の織物などが展示されている。中には草花で染めた物や、儀式用の衣装なども見ることができる。また、館内には民芸品の店やカフェテリアなども併設されている。 国家文化宮殿 1936年から1943年にかけて建築された大統領府。当時最高の建築家や芸術家、技術者が集められ建設。ルネッサンス、ネオクラシック、そしてバロックなどを見事に融合させたこのコロニアルスタイルの建物は、グアテマラ建築の傑作とも称される。かつては大統領官邸として使用されていたが、現在は中央政庁舎として機能しているだけでなく、展示スペースとしても開放している。 メトロポリタン大聖堂 1782年から1815にかけて建築された大聖堂。1830年、1917年、そして1976年の3度の大地震に耐え抜いた。聖堂内の側廊は、アンティグアから持ち込まれた祭壇画や宝物で飾られている。 カミナルフユ遺跡 グァテマラシティの住宅街にある、「死者の丘」を意味する遺跡公園。その歴史は先古典期中期にまで遡り、2度の黄金期を迎えた。かつては約5キロのエリアに200の塚が点在していたと見られているが、現在はその中の僅かが残るだけ。マヤの中でも特に古いとされるこの遺跡では、土製ピラミッドや神殿など他の遺跡では見られない「土のマヤ」の文化に触れることができる。 アンティグア グアテマラシティから車で 1時間。標高 1540mの高原都市。スペイン植民地政府の2番目の首都サンミゲルエスコバルが1541年のアグア火山のクレーターに溜まった水が地震で決壊し、土石流が押し寄せ、壊滅したため、3番目の首都として 1543年に創設された。コロニアル建築や石畳の道など古き良き時代の街並みが美しく、大地震によって崩壊した教会遺跡なども観光の見どころとなっている。アンティグアの歴史地区は 1979年にユネスコの世界遺産に登録されている。最盛期には人口 60,000人を数えたものの、1773年の大地震によって大被害を受け、1775年にグアテマラ・シティに遷都。 毎年3月~4月に行われるセマナ・サンタ(聖週間)の1週間はアンティグアの町が最も賑わう。道には絨毯のように花が敷き詰められ、キリストの受難の像を載せた御輿の行列がその上を練り歩く。 人口4万人ほどのこの小さな町はスペイン語学校が多いことでも知られている。アンティグアの町はカテドラルを中心に碁盤の目のようにまとまっている。街はアグア火山(3,765m)、フエゴ火山(3,763m)及びアカテナンゴ火山(3,976m)に囲まれている。 カテドラル(大聖堂) 中央公園の東側に建つカテドラルはバロック様式の教会。1543年から1680年にかけて建設されたが、幾度かの大地震で崩壊し、修復を繰り返してきた。現在のカテドラルの裏側には地震で崩壊したかつての教会の廃墟が残されている。 メルセー教会 中央公園から3ブロックの場所に建つバロック様式の装飾がされた美しい教会。メルセー教会の内部には地震で廃墟になった修道院の跡があり、その広い中庭には中米で最大規模といわれた噴水が残っている。アメリカ大陸建築100選にも選ばれた教会。 十字架の丘 アンティグアの北、町を見守るように立っている大きな十字架のある小高い丘。この丘はアンティグアの町が一望できる絶景の場所。晴天の日には町の背後にアグア火山や右側には3,000m級のフエゴ火山、アカテナンゴ火山が望める。 中央公園 古都アンティグアの中心部に位置する中央公園は市民の憩いの場であり、観光客が最も多く集まる場所。公園に面してカテドラルや博物館のある市庁舎などが立ちレストランや土産物店などがそろっている。公園の北側の市庁舎の中にサンティアゴ博物館があり、スペイン人が侵略してから植民地時代までに使用した武具や兵が展示。市庁舎には古書博物館もあり、1660~1821年の植民地時代にこの地で印刷された書籍や書類などが、当時の印刷機とともに並べられている。 サン・アントニオ・アグアス・カリエンテス村 アンティグアから南西へ 6kmの場所にある典型的な先住民の集落。カクチケル族が住む。古くから織物が盛んな村で、高度な技術を要する織物を見ることができる。弊社では民家訪問のアレンジも可能。 ラ・アソテアコーヒー農園 アンティグアの中心部から車で10分程のホコテナンゴ村にあるコーヒー農園。敷地内にはコーヒー精製所、コーヒー博物館の他、音楽博物館などがある。 レコレクシオン修道院跡 市場の北西に位置する教会と修道院の建物跡。アンディグア及び周辺に残るカトリック教会の廃墟の中でも最大の規模とされる。 サンフランシスコ教会 アンティグア市内の教会で最大の敷地面積を誇る。教会の裏側に残る廃墟もレコレクシオン修道院に次ぐ規模。現在の教会として機能している。 その他の見どころ パナハッチェル・アティトラン湖 グアテマラシティから西へ150km。世界で最も美しいといわれるアティトラン湖は標高 1560mの高原に位置。アティトラン湖は表面積 125k㎡、最高深度 320mの広大な湖で、三方を3,000mを超す火山に囲まれている。 湖の周囲には民族衣装を身に着けた先住民の村が点在し、観光スポットとなっている。 パナハッチェルはアティトラン湖の湖畔にある小さな町でアティトラン湖の観光拠点となっている。ホテルやレストランが立ち並び、民芸品や土産物を売る店が軒を連ねる。 チチカステナンゴ グアテマラシティ、アンティグアからそれぞれ車で3時間、標高 2030mの高原地帯にある小さな町。この町は毎週木曜日と日曜日に開かれる露店市が有名。市の日には周辺の村から数万人もの先住民が集まり、日用品から民芸品まで売買される。 キリグア遺跡 ホンジュラスのコパン遺跡の影響を大きく受けたグアテマラのキリグア遺跡はコパン王朝の勢力の拡大によりコパンの衛星都市として3世紀頃から建設が始まったとされている。新大陸の古代遺跡の中で最も高い11.7m の石碑を初め、数本の大きい石碑が残されている。いずれも 8世紀後半に建立。石碑の他に神殿の近くにある巨大な岩に直接、彫刻した獣形祭壇はマヤ芸術の代表的作品である。 世界遺産 ティカル遺跡 グアテマラ・シティから空路でフローレスへ、フローレスから60KM。ティカル遺跡は紀元後 300~800年ころ周辺のマヤの町を従える大都市として栄え、一時500年ころにはメキシコ北方のティオティワカンの影響を受けるが、ティオティワカンが衰退した8世紀に最盛期を迎えた。判明しているだけでも 大小様々な3,000もの建造物がある。6つの大神殿があり、最も大きい4号神殿は高さが70 mもあり、コロンブス以前のアメリカ大陸では最も高い建築物であったとされる。 ホンジュラスのコパン遺跡 ホンジュラスの西部、グアテマラ国境に近いコパン遺跡は優雅で洗練された様式美を誇るマヤ遺跡。紀元5世紀~9世紀にマヤ文明有数の都市として栄えた。コパン遺跡の特徴は神聖文字の階段や石碑などに施された芸術性の高い彫刻にある。