グアテマラの国情報
国名
グアテマラ共和国 Republica de Guatemala
位置
グアテマラは、中央アメリカ北部に位置し、北にメキシコ、北東にベリーズ、東にホンジュラス、南東にエルサルバドルと国境を接し、北東はカリブ海に、南は太平洋に面している。
気候
低地及び海岸地域は熱帯性気候であり、中央高原地帯は温帯性気候である。1年は乾期(11月~4月)と雨期(5月~10月)に分かれており、特に12月~2月はほとんど雨が降らない。首都グアテマラ・シティや古都アンティグア、アティトラン湖畔のパナハッチェルは標高が1,500mほどで一年を通して、温暖で過ごしやすい。
面積
108,88㎢、日本の3.5分の1。北海道と四国をあわせた面積よりやや大きい。
人口
1,581万人(2014年国立統計院推計)先住民族の比率が高く、先住民39.8%、非先住民(混血、白人系)60.2%となっている
言語
公用語はスペイン語。地方では現地語(マヤ語系22語)、ガリフナ及びシンカが話されている。
宗教
信教の自由が保障されており、国民の多くはキリスト教徒(カトリック)であるが、近年、プロテスタントが勢力を広げている。
通貨
ケッツァル(Q)。換金率は1ドルはQ7ほど。
主要産業
コーヒー、砂糖、バナナ、ゴマ等の農産品の他、観光産業も重要な産業。
国旗
1871年8月17日、当時の大統領により制定され、グアテマラの空の色を表す青、清潔・高潔を表す白を基調とした2色旗で、中央に国鳥ケツァル鳥を施した国章が配されている。
国歌
1896年10月と1898年2月の政令により、「Himno Nacional de Guatemala 」(作詞J.J.Palma、作曲R.Alvarez Orail)が国歌に制定された。
国花
モンハ・ブランカ(スペイン語で“白い尼僧”の意)という白色の花をもつラン科植物(学名:Lycaste Skinneri)。1934年2月11日に国花として制定。
国木
カポックの木というバンヤ科の熱帯アメリカ地域でも有数の大高木(学名:Ceiba Pentandra)。1955年3月8日に国木として制定。
国鳥
ケツァル鳥(学名:Pharomachrus Mocino)。通貨の単位にもなっている。中米の高原地帯、火山地帯、森林地帯に生息し、グアテマラではアルタ・ベラパス県、バハ・ベラパス県、エスキプラス県森林地帯、チキムラ県ケツァルテペケ等に生息するといわれる。この鳥は捕らえられるとすぐに死んでしまうことから自由の象徴とされている。
グァテマラ旅行上の注意
1. 気候・服装
11月から4月までは乾季、5月から10月までは雨季と分かれています。ティカル遺跡のあるペテン県は3月から5月にかけては雨が少ないですが、かなり暑くなります。雨季のシーズンもハリケーンが到来する9月、10月以外は午後スコール性の雨が降る程度で観光には余り支障はございません。
1,500m前後の標高のあるグァテマラ・シティ、アンティグア、チチカステナンゴ、パナハッチェルなどの中央高原地帯では、日中の気温は25度程度、朝晩は15度前後です。1日の気温の寒暖の差が激しいので、重ね着のできる格好でご参加下さい。
ティカル、キリグアは、日中は30度から35度以上とかなり蒸し暑くなります。
2. 治安・安全対策
グァテマラの治安状況については1996年12月29日、政府とゲリラによる「最終和平協定」が締結され、36年間に及ぶ内戦に終止符が打たれました。これに伴い、97年3月から国連PKO監視の下、ゲリラの武装解除が行われ、ゲリラ組織は合法政党化されたため、以降テロ事件は起きていません。
一般的に治安に関しては、貧富の格差、及び高い失業率等に起因する誘拐、自動車強盗、恐喝及び窃盗の一般犯罪が増加し、社会問題となっています。
グァテマラ・シティ等の都市部では、早朝、夜間は出歩かない、日中も単独行動は避ける、人通りの少ない場所へは行かない等心がけてください。
市場等の混雑したところにはスリ、引ったくりが多いので、貴重品はホテルのセーフティーボックスに預けるか、服の中にしっかりとしまって頂くようお願いいたします。又、混雑した場所では、アクセサリーや時計なども身につけないようにしてください。特にクリスマスシーズンやセマナサンタ(イースター祭)の時期はスリが多いので、お気をつけ下さい。
3. 病気
ジャングル地帯の低地では、マラリア、デング熱、シャーガス病等の熱帯病がありますが、今回皆様の行かれるコースでは上記病気はご心配ございません。他に腸チフス、アメーバー赤痢、肝炎、無私さされによる過度の炎症等があります。予防策は生水、生野菜等を避け、一度焼いたものでも冷めて出てきた食べ物は控え、手を良く洗うことを心がけてください。現地でミネラルウォーターを飲むことが望ましいでしょう。ティカル遺跡を旅行する場合は、防虫用スプレーや蚊取り線香を携帯してください。狂犬病ウィルスを持った犬や鳥などもいるので、無闇に動物には触れないで下さい。
また、熱中症に注意が必要です。ポカリスエットや塩飴をご持参してもいいでしょう。特にティカルでは通常、蒸暑い中を汗だくになりながら3~4時間歩くことになります。
4. 写真撮影
宗教施設内や祭礼の場では、節度を持って撮影するように心がけてください。
またインディヘナ(先住民)の居住地域において、先住民を被写体として写真撮影する場合は、撮影前に本人の了承を得ないとトラブルの元となります。博物館等では基本的に撮影禁止、フラッシュの使用禁止等の制限があるため、現地にてご案内致します。また、子供の撮影も誘拐と間違えられることもありますので、ご注意ください。現地で弊社ガイドがご案内します。
インディヘナへの撮影は1人Q5~Q10(1ドル程)が相場です。
5. 両替
現地通貨はケッツァル(グァテマラの国鳥)で、対米レートはUS$1=Q7です。
国際空港、銀行、小額であればホテルで米ドル(現金)からの両替が可能です。空港のみ日本円からの両替は可能ですが、その他はできませんので、米ドルの現金でご用意ください。
VISA、MASTER、AMERICAN EXPRESS、DINERS等殆どのクレジットカードが大きなホテルやみやげ物やレストランで使用可能ですが、手数料がかかる場合もあります。
キャッシングもできますが、時々カードがATMに飲み込まれたり、また不正に読み取られ、不正にカードを使われたりすることもあるので、できる限りATMのキャッシングを利用しないようお願いします。
また空港の両替所はホテルよりもかなりレートが悪く(1ドルにつきQ1レートが悪くなります)、街中の銀行は並んで時間がかかりますが、換金率はよいです。
グアテマラの物価は日本の7割程度で、ハンバーガーとポテトとコーラのセットでQ50=約750円。
6. ホテル
グァテマラ・シティ以外はスペイン植民地時代の名残を組むコロニアルスタイルのホテルとなります。伝統を感じさせるこのタイプのホテルは、建物が古いため、浴槽がついていない、水はけが悪いなど必ずしも機能的ではないこともございます。また、建物の構造上、部屋の広さや調度品も画一ではございません。予めご了承ください。アンティグアやパナハッチェルでは年中常春の気候の為、冷房・暖房設備がございません(暖炉があるホテルはありますが)。
また、5ツ星クラスのホテル以外は、ほとんどのホテルでバスタブがございません。
ホテルによっては電熱コイルのシャワーとなり、調整が難しい場合もあります。暫くシャワーの栓をひねり、3から5分後に温かくなるシャワーもあります。
ドライヤー、スリッパ、冷蔵庫がないところが多く、アメニティーはタオルと石鹸程度です。その他にあってもシャンプーくらいでリンス、ハブラシ、カミソリ等はないため、持参することが望ましいでしょう。
高級ホテル以外は電話がお部屋にございません。
ティカル遺跡内のロッジはお湯がぬるく、自家発電のため、停電も多いので、予めご了承下さい。
7. 電圧
電圧は110V、周波数は60Hzなので、日本製品はそのまま使用できます。ただし、電圧が一定に推移していないため、コンピューター等をご持参される場合は、変圧器を使用した方が望ましいでしょう。コンセントのタイプは日本と同じ形です。
8. 土産品
グアテマラはお土産の宝庫です。特に織物や刺繍等の布系が豊富で、民族衣装のウイピルが一番有名です。古いウイピルをリサイクルして作ったペンケースやポーチ、バック、クッションカバー等。
一番品揃えがあるのはアンティグア、次にパナハッチェル、チチカステナンゴです。
アティトラン湖周辺の村にもたくさんお土産物があります。
その他にグアテマラらしいものは木彫りのお面や置物(動物をかたどったものが多い)、ハンモック、マラカス等。
Tシャッツや葉書、マグネット、CD、キーホルダー等もたくさんある。
主要伝統産品であるコーヒーは、国内産地別によって微妙な味わいの差があります。また。サカパ・センテナリオ、ソレラなどのラム酒も有名です。
空港では100mlくらいの小瓶に入ったラム酒が売っています。
出発フロアではドル、ケツァール両方使えます。
他に世界でグァテマラとミャンマーのみ生産されている黒翡翠や工芸品(陶芸品、木彫り細工、インディヘナの素朴画、ウェスタンブーツなどの革製品)が土産品として人気があります。
9. 時差
グアテマラは、日本との時差は現在、15時間遅れとなります。日本の正午は、グアテマラでは前日の夜9時となります。
10. グアテマラの空港のセキュリティーチェック
国内線、国際線共に機内持込手荷物には液体類は持ち込めないことになっています。
ただし、国内線については場合によっては問題なく持ち込めるケースもあります。
靴も脱がされます。国際線の場合、搭乗ゲートでも再度セキュリティーチェックがあり、ここでのチェックは厳しいです。出発フロアで買った液体類も持ち込めません。
免税品のお酒はゲート渡しですが、水は免税品ではないのでゲート渡しができず没収されます。フローレス空港では国内線であっても、手荷物検査が厳しく、乾電池、果物、液体、刃物など没収されます。
11. 停電
グアテマラでは電気の供給がまた一定化されていないため、時々停電があります。
停電が起こりやすいので懐中電灯かヘッドランプが必須です。
また、コパン地下宮殿(有料)やアンティグアのカテドラル等で地下に入ることがありますのでその際にも懐中電灯は有効です。
12. 持ち物リスト
- 米ドルの現金(小額紙幣もご用意ください。ただし、20ドル札はアンティグアで受け付けてくれないところが多いです。)(日本円は両替できません)
- 帽子(日差しが強いところもあります)
- 履きなれた運動靴(滑りにくい靴底のしっかりしたもの)
- サングラス(直射日光が強いです)
- 乗り物酔い止め薬(乗り物に弱い方はご持参ください。山岳地帯はカーブの多い道を走ります)
- 貴重品入れ(スリ防止用)
- 虫除けスプレー、虫さされの薬(キリグア、ティカルなど)
- 両手のあくナップサック(ティカルでは神殿に登れます)
・懐中電灯(停電に備えて、地下宮殿など)
・雨具
13. 虫
ティカル、キリグアは標高が低く、夜でも虫が出るので蚊取り線香等があった方がいいです。日中はどの遺跡でも虫が出るので虫除け、虫刺されの薬が必要です。ティカル遺跡へは国内線を利用しますが、原則国内線に液体類は持ち込めないのでシールタイプやウエットティシュタイプの虫除けが望ましいです。
14. 靴
ジャングルの中を歩くのでしっかりとした運動靴が必要です。特にティカル遺跡は地
面が石灰質なので、滑りやすいため、底がツルツルのスニーカーはやめたほうがいいです。また、虫がいるのでサンダルで歩くのも好ましくないでしょう。
15. 車の移動が多い
連日、車での移動が続きます。グアテマラではカーブの多い山道も多く、車に弱い人は酔い止めの薬が必要です。
幹線道路は、基本的に舗装されていて快適な道ですが、アンティグアからパナハッチェルでは途中、道路工事が行なわれており、その区間はガタガタ道を通行します。
通行止めになる時間帯があるため、注意が必要です。またグアテマラは車優先社会なので、道路を渡る際は十分に注意して、横断していただくようお願いします。
交通事故も多発しております。
16. 国内線
フローレスからグアテマラまでの国内線は天候などでフライトが遅れることが稀にあります。特にフローレスで霧が多いと遅れます。時間に余裕のあるスケジュールを組まれることをお勧めします。
17. お食事
朝食も含めてバイキングではなくセットメニューがほとんどです。
良く出てくるお食事は、トルティーヤ(とうもろこしの粉を水で溶いてクレープの様に焼いたもの)、それを油で揚げたものがタコス、フリホーレス(黒豆を煮込んだ料理でスープ状のものや、それを煮詰めてあんこのようにしたものがあります)、食用バナナ(生では食べられず、火を通して食べます、甘酸っぱくておいしい)、鶏肉料理(グアテマラの肉で一番ポピュラーなのが鶏肉です、牛肉は硬くてあまりおいしくない)。
デザートはどこで食べても恐ろしく甘いものが多いです。果物も安くておいしいです。
ビールはレストランでは4~6ドル、スーパーでは10Q(ケツァール)=約150円。
グアテマラ産のビールが5種類ほどあり、一番ポピュラーなものは「ガヨ」(にわとりという意味)、次に良くあるのが黒ビールの「モサ」でさっぱり系、ネラルウォーターやコーラはレストランでは1~2ドル、スーパーでは4Q(ケツァール)=約60円。
18. 携帯電話
日本のソフトバンク、NTT DOCOMOともにグアテマラのティカル遺跡以外は電波が入り使用可能です。
19. 電子機器の充電
・米国行きのフライトに搭乗予定だった邦人が,アウロラ空港においてパソコンの検査を求められ,同パソコンの電源がつかなかったために不審機器と判断された結果,予定のフライトに搭乗できなかったとの情報を入手しました。
・最近になって,米国行きのフライトについては,スマートフォンより大きな電子通信機器に対して検査を強化している模様です。
・パソコンを携行して飛行機に搭乗する場合は,あらかじめ充電をし,また念のため電源コードも一緒に携帯するなど,検査を求められた際はすぐに電源がつくような処置をお願いします。